宇宙の果てはこうなっている

第T章 常識のウソに惑わされるな

       
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【 第T章 −3】 太陽まで行ってみませんか 

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 ところで図鑑では地球の 390 ページ後ろに太陽を描けばよいと言いましたが、その太陽はじゃあどれくらいの大きさ で描くのか。地球をcm としたときの、今度は太陽の直径 ですね。

 これも少年科学図鑑に描いてあるのはせいぜい直径 10cm か 15cm ですよね。やっぱり 30cm となるとページをはみ出してしまいますね。ええ、これも計算しましたよ。地球がcm の円であったら、太陽の直径は約 109 cm になります。

それを正しい縮尺で書いたものが右の図です。直径 109cm ですよ。丁度私の足の長さと同じですね。え、見えないから分からない。残念だなぁ。

 言い換えれば歳の男の子の平均身長がそれくらいです。結構大きいでしょう。その男の子のパジャマに、cmのボタンを付けてください。円玉の半分くらいの大きさです。

 人間の瞳の直径がmmですから、それよりはちょっと大きいくらい。それが地球です。

 太陽表面では時折 「紅炎 (prominence)」 と言って巨大な輝きが吹き上がるのが観測されます。これは磁場エネルギー中の電離水素の流れなんですが、ま、簡単に言っちゃえば、燃えている太陽の表面の炎ですね。この炎のひとつでさえ地球直径の数倍から十数倍はあるんです。



 
考えてみてください。右の図のcmの地球でさえ、その中に北アメリカ大陸やアフリカ大陸があって、日本やあなたの街が含まれているんです。一周するのに時間もお金も結構かかりますよね。

 もしもですよ、ロケットで太陽まで行って、その近くをぐるっと一周する旅行をしたと思ってください。「さあ、あなたも灼熱の大自然を満喫してみませんか、太陽一周ツアー!」 なんて言われてね。それこそ地球一周の何十倍も何百倍もお金と時間を掛けて。

 でもどこまで行っても変わり映えのしない真っ赤な炎が見えるだけ。たまりませんよ、もう退屈で退屈で。

 おそらく 2・3年かけて周旅行を終えたあなたは言うでしょう。あー長い旅行だった。でもなーんにも面白くなかった。金返せって。ま、でもその前にロケットが燃え尽きちゃっているでしょうけどね。

 分かっていただけました?太陽の巨大さを。半端じゃないでしょう。それなのに僕らは小さい頃からあんな図鑑の絵を見てたもんだから、正確なイメージを持てない でいたんです。ま、確かにページ内に書けなかったからしょうがないんだけど、



 えーい、やっちゃえ、やっちゃえ。ものはついでです。「もし世界の人口が
100人だったら」 のむこうを張って 「もしも地球がcmの粒だったら」 シリーズ。

 冥王星の直径はミリメートルです。水星よりも小さいと考えられています。残念ながら 2006 年の国際天文学連合(IAU)会議で惑星の仲間からは外されちゃいましたけど、地球と同じように立派に太陽の周りを公転してくれているんですから、大事に可愛がってあげて下さいよね。

 この冥王星までの平均距離はっていうと、地球から 25km になりまぁす。
 わはは、もう見えねえよ。交差点の向こうどころじゃねえよ。
25km か。すごいでしょう。25km 先にあるミリメートルの冥王星 を、確かに望遠鏡を使ってでしょうが、人類は良く見つけましたね。最初に発見したのはトンボーという人です。トンボーさん、えらい!

  生まれてからまだ 10 万年ほどの原始星ですが、おうし座のプレアデス星団 (すばる) の近くに IRS5 という星があります。この星の直径は 148 億Km。太陽のおよそ 10600 倍です。つまり 地球を1cmとすると、直径 11.6 Km なんですね。

 ホントに宇宙はすごい。もう、こんな星にはツアーを組まないでください。おそらく近寄ってみたところで、アンドレ・ザ・ジャイアントに食い付く蚊のような空しい心境になること間違いなしです。

 最後に地球をcmにすると、我が銀河系の端は 「少年科学図鑑」 のどの位置に書けば良いのか。銀河系の直径は約 10 万光年 ( 9.46×1020 m) なので、およそ4千万km 彼方に書いて下さい、ってか。知るかい、もう頭が付いて行かねえよ。

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