ぎゃんぎゃんさんの質問にお答えします ◎ 2013年 11月1日(金) 06時55分44秒に 「宇宙の果て掲示板」 に投稿された 「ぎゃんぎゃん」 さんの疑問にお答えします。 |
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> 「宇宙の果て」と「時空」について、とてもわかりやすく素晴らしいHPだと思います。
申し訳ありませんが、何度も出て来ているであろう、ロケットの時間伸縮
の件で質問です。 > 本文中に、ホームに光と鏡を置いてそれをロケット内から見た場合、今度はホームが動いてるように見える訳だから、ロケットの中の人から見たら、外の人間の時間の進み方が遅くなるとありましたが、こうなると結局、どちらも同じように 「相手の時間の進み方が遅くなった」 と感じ、時間のズレは生じないという事にはならないのでしょうか? > 何かスゴいバカな質問をしているような気も致しますが、教えて頂けると嬉しいです。 > こういった類の読み物として、屈指のわかりやすさでした。 |
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熱心に読んで頂いてありがとうございます。 そうですね、外から見ると 「ロケットの中の時間の進み方の方が遅くなる。」 と言っておきながら、逆にロケットから見ても 「外の時間の方が遅れる。」 って書いてあるんですから、そりゃあ混乱しますよね。 お互いに時間短縮の効果が打ち消し合ってしまうんじゃないかと、心配して頂いたわけですね。 |
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* 地球から見たロケットの時計 まず、本文
「第4章一2」 の場面を考えます。地球は静止しているとします。 ですから地球上の人の腕時計は、ちゃんと
1秒だけ針が動いたはずです。 もし地球の人が、ロケットの中の時計の動きを覗き見ることができたら (そんな遠くのロケットの中なんて、見えるわけがないでしょうが!)、地球に比べてゆっくりと針が進んでいる なあと感じるでしょう。 * ロケットから見た地球の時計 今度は本文
「第4章一4」 の場面です。ロケットに乗った人にとっては、自分は止まっており、地球のほうが後方に秒速 9万kmで遠ざかって行くように見えます。 この光の先端が、ロケットから見て後方に
30万km遠ざかったときに、ロケットの中にいる人の腕時計は
「1秒」 を刻んでいます。 ですから地球上の時空では、この間
0.7 秒しか経過していません。 いかがでしょうか、ぎゃんぎゃんさん。互いの相対的な動きによって、どちらから見ても相手の時計が遅れているように見える、とはこういうことです。 現実に地球だって静止しているわけではなく、ものすごい速さで太陽の周りを公転しながら、もっとものすごい速さで銀河中心の周りを運動しています。その天の川銀河も膨張宇宙の中にあるのですから、宇宙の中心なんてどこにもなく、すなわち
「絶対静止の場所」 はどこにも存在しないのです。 「時間」
も同じように、「絶対1秒」
というものはどこにもなく、ただ相手がどう見えるかによって、それぞれの時空でそれぞれの進み方をしてしているものなのだということです。 その時空に一緒にいる人々だけが同じ
「1秒」 を感じているのであって、他の時空から見れば時間というものは、それぞれ様々な経過に見えてしまう、いわゆる
「相対的なもの」
でしかない、とアインシュタインは言ったわけですね。 |
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